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 北朝鮮・驚愕の教科書 (文春新書)

北朝鮮・驚愕の教科書 (文春新書) 宮塚 利雄
北朝鮮・驚愕の教科書 (文春新書)
宮塚 利雄
定価: ¥ 777
北朝鮮・驚愕の教科書 (文春新書)
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カスタマーレビュー

金日成原理主義による政教融合
  北朝鮮の教科書を紹介した一書です。ひと事でいう、国家の英雄
である金日成、金正日親子を神格化する一方で、日本・アメリカを憎
み打倒すべき敵とする教育が徹底的に刷り込まれています。現実と
してこのような教育が為されている国家と国交正常化は、中国の反日
デモに遭遇する以上のリスクがあると思われます。ちなみに、金日成
の神格化は、日本の天皇が神の子孫であるとする古事記の導入のよ
うです。憎むべき敵のシステムを採用する貪欲さには脱帽しました。

相当キワモノ(=宮塚教授への最大級の賛辞)
日本語で書かれた北朝鮮関係の文献をいろいろ読んではいるが、本書は相当なキワモノに属する本と思う。「キワモノ」というのは宮塚教授への最大級の賛辞である。

本書を手に取る前に、北朝鮮の教育について多少の知識があったので、ある程度北朝鮮の教科書について想像していたが、想像を超えていた。金日成、金正日親子の賛美が続くのはともかく、内容が非科学的というか超科学的内容のオンパレードである。

北朝鮮について何か知ろうとする人は読むべき本である。☆5

どこまで嗤えるか
北朝鮮の初等教育の現場で、どのような教材で何が教えられているか。使用されている教科書を資料として読み解いた一冊。資料紹介や解題もさることながら、ふんだんに示される現物の写真は、日本随一の北朝鮮グッズ蒐集で知られる著者であればこそ紹介可能なものであり、たいへん興味深い。

北朝鮮の教育とは、要するに金日成・金正日親子の「偉大さ」を子どもたちに繰り返し教え込み、リッパな「朝鮮人民」に育て上げるための刷り込み機能を受け持っているわけだ。そのために用意されるお話や歌の数々は、当事者ならぬ評者からすれば荒唐無稽・抱腹絶倒なネタの行列である。

だが、当事者にしてみれば、こうした教育内容の教材に、評者と同じ感想を抱きつつ接しているわけではないだろう。程度はわからぬが、それ相当の真剣さでもって扱われているはずである。でなければ、今日まで曲がりなりにも北朝鮮の体制が維持できていることの説明がつかないし、韓国にたどり着いた脱北者が一様に「だまされた」という感想を述べるはずもない。

考えてみれば、教育というのはそもそも子どもへの何らかの刷り込み機能を担っているわけであって、ここに出てくる「驚愕の教科書」をどこまで嗤っていいのか、斬って捨ててしまうには若干の躊躇いが残る。リアルな北朝鮮製品のように歪んではいるが、これもやはり自らを映す鏡として読むことができるのではないか。

衝(笑?)撃の北朝鮮教科書の世界
 本書は、きわめて入手困難な北朝鮮の小学校の国語と音楽の教科書を紹介している。
 そこには例えば、金日成、金正日の明らかに非現実的な超人的な能力(金正日が地球儀の日本を塗りつぶすと本当に日本でも真っ暗になったらしい)や、ひたすら彼らを賛美する言葉、そして日本、韓国、米国に対する明らかに事実と反する罵倒の言葉が展開している。
 これらの常軌を逸した、とうてい教育的と思えない教科書は、金日成・金正日体制を正当化するためのものであるという。
 誤解を恐れずに言えば、「キワモノ」として冗談の種にあふれた一冊ではある。しかしまた同時に、日本海のすぐ向こうにこのような体制を持つ国家が現実に存在しており、多くの民を飢えに苦しませながら、現代の日本を「軍国主義」と非難し、拉致問題や核ミサイルに対してなんら誠実的な対応をみせていないことに、我々は戦慄せざるを得ない。

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