韓国留学

韓国留学体験記

 語学留学および現大学講師

匿名希望(神奈川県出身)

 今回諸事情で匿名なのが残念なのですが、韓国へ語学留学後、一度日本に戻り、その後再び韓国に渡って大学の日本語講師として活躍している40代の日本人女性に、現在のソウルの生活についてお聞きしました。

今日はどうぞよろしくお願いします。早速ですが、はじめて韓国に留学したのはいつ頃ですか?

わたしが初めて韓国に来たのは1996年ですので今から約10年くらい前のことです。

当時韓国に留学しようと思ったきっかけは何でしたか?

そうですね。韓国に興味を持ったきっかけは、スキー旅行で初めて韓国を訪れたときに聞いた韓国語の響きがとても面白く感じたことです。なんというか、ともかく生まれて初めて耳にした独特のオギャン(抑揚)に強く引かれたんですね。それでもっと韓国語を勉強してみたいなと思ったのがはじまりでした。
それと、当時わたしは大手のコンピュータ会社でSEとして配属されて毎日忙しい日々を送っていたんですが、文系出身だったことに対するコンプレックスも多少あって、様々な面で仕事に対する行き詰まりを感じはじめるようになっていたんです。でも、SEという仕事はわたし自身が希望して配属された部署でしたし、研修制度もしっかりしていたので、このまま続けるべきか、それとも一生続けていくべきなのかでかなり悩みました。その結果思い切って会社を辞めて韓国に語学留学することにしたんです。

ところで、現在再び来韓して大学で日本語を教えていらっしゃいますが、寮にお住まいなのでしょうか?

いいえ、寮ではなくて、ヴィラ(低層住宅)タイプのワンルームに住んでいます。実は大学の講師のお給料には住居費は含まれていないんですよ(笑)

確かに韓国の企業や会社などでも交通費や住居費は全くでないところが多いですよね。ところで、今住んでいる家はどのように探しましたか?

わたしの場合は、韓国に就職が決まってから自分の足で不動産を回って探しました。以前に語学留学していたときは下宿をしていたのですが、下宿ですと食事の時間帯やシャワーの時間帯などが決まっていることも多いので今の生活スタイルに合わないんです。夜遅く帰宅することもありますし。それで今回は大学までのアクセスのいい、比較的自由の聞くワンルームタイプの部屋を探すようにしました。

家を決めるに当たって何か注意した点などはありますか?

一応の予算を決めていたので、まずその予算内に収まる範囲の家賃の家を探しました。あとは実際の施設の様子などを自分の目で確かめましたね。韓国の賃貸住宅ではたまにオンドルのボイラーが故障したり、水道が故障するなどという話はよく聞きますので、比較的新しい物件から選びました。

現在韓国は物価が高いと言われていますが、実際に一人暮らしをなさってみていかがですか?

そうですね。わたしの住んでいるワンルームは冷蔵庫や洗濯機はもちろん、インターネットも使い放題ですし、管理費は水道と光熱費が込みで8万ウォンと格安で、おまけに家賃も管理費とは別で37万ウォンなので、家にいる分にはあまりお金は使わずに済むんです。
ただ、どうしても付き合いなどで外食などもすることもありますし、ちょっとスーパーに買い出しに出るとすぐに5万ウォン、10万ウォンと飛んでいってしまいます。別に何か高いものを買ったというわけでもないんですが、特にティッシュペーパーや洗剤などの消耗品などは日本より割高だと思いますね。あと、週末などは自分で料理もするのですが、日本のように一人暮らし用にパックされた食材などがほとんどないので、お弁当を買った方が安上がりなんです。それで平日はよく近所のお弁当屋さんに行く方ですね(笑)

最後にこれから韓国で生活する予定の人に何かアドバイスあればお願いします。

はい。韓国で生活をするならば、とにかくどんな面においてもあまり神経質にならないことが重要ですね。一人暮らしをしていると、たまにゴミの出し方がきちんとできない人や周囲に夜中まで騒いだりして、音に無神経な人がいて困ることもあるのですが、いちいちそこで目くじらを立てていては逆にトラブルの元ですし、そっと目をつむらなければならない面もたくさんあります。
いつもおおらかな気持ちでいられれば、きっと韓国での生活も楽しめると思います。ぜひ、がんばって下さい。


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