韓国留学

韓国留学準備ガイド

 韓国での住まい探し

 韓国の宿泊施設には、ホテルをはじめ、ユースホステル、旅館、ゲストハウス、寮、下宿、コシウォン、ホームステイ、アパート、オフィステル、ビラ、個人住宅などがありますが、観光旅行とは違い、長短期の留学やワーキングホリデーの場合には下宿や寮、オフィステルなどを利用するケースが一般的です。

下宿(ハスク)

下宿の部屋 語学留学で渡韓した人の場合、下宿生活をしている人がかなりの数を占めます。一般的な下宿はトイレとシャワーが共同のことが多く、一部屋は6畳ほどの広さです。

 韓国では交通の便や部屋の広さ、冷房施設の有無などによって家賃に差がありますが、極スタンダードな食事付き部屋の場合、朝と夜の1日2食付きで、家賃は一ヶ月40~50万ウォン程度です。なお、光熱費は家賃に含まれており、希望をすれば布団や簡単な家具などを準備してくれるところもあります。また、食事が付かない部屋の場合、相場は一ヶ月で25~30万ウォン程度です。

下宿の探し方

 韓国で下宿を探すには、留学先の学校の掲示板やインターネットサイトなどで情報を集めたり、学生街では下宿の玄関や、電柱の至るところに下宿生募集の看板やチラシが張られているので、直接電話をかけて訪問することがほとんどです。

 日本語ができる大家さんがいる場合には交渉も楽ですが、韓国語しか通じないところも多いので、もし、韓国人の知り合いがいる場合には一緒に行ってもらえるように頼んで見るといいでしょう。交渉次第で実際に下宿代のディスカウントをしてくれるケースもあります。

相部屋

 通常下宿の部屋は一人一部屋で契約しますが、『合房』(ハッパン)といって、二人で一部屋を使うことが可能ないわゆる相部屋が可能な下宿もあります。その場合は、光熱費や食費などが余分にかかるために、一人で一部屋を借りるよりも一部屋当たりの代金は少し高くなりますが、一部屋を二人で借りて折半すれば、一人部屋の家賃よりも安く済むので経済的です。

 なお、『合房』は、同姓に限られる場合が一般的ですが、カップルでの同居を認めている下宿も皆無ではありません。事前に大家さんに確認をするようにしましょう。

ホームステイタイプ(間借り)

 これ以外にも、女性専用の下宿や韓国の一般家庭の部屋を間借りするホームステイタイプの下宿などがあります。

 ホームステイの場合は、外国人との交流を目的に半分ボランティア感覚で受け入れている家庭や、生活のために間貸ししている家庭などがあり、前者の場合には、日本語を教えてもらう代わりに部屋代はいらないなどという家庭もあります。

 このほか、部屋数が多くて部屋が余っているという家庭の場合は、使っていない部屋を間貸したりするケースもあり、ホームステイする人を受け入れている家庭の事情は様々です。部屋を契約する前に受入先がどんな家庭環境なのか十分に確認するようにしましょう。

下宿のメリットとデメリット

下宿の部屋 韓国での下宿生活は、オフィステルなどのワンルームで自炊して生活するよりも、実際に下宿先のアジュマ(おばさん)や韓国人学生と韓国語で触れ合う機会が多いために、生きた語学学習ができるという点でおすすめです。

 食事付きの下宿ならば、韓国の一般の家庭料理を味わうことができ、希望すれば下宿先のアジュマから料理を教えてもらえるなどのメリットもあります。また、その時に下宿している人たちの親密度などによって、同じ下宿でもだいぶ雰囲気が変わってきます。下宿生同士の仲がよければ、みんなでカラオケやハイキングなどに出かけるところなどもあるようです。

 半面、下宿によっては、アジュマやほかの下宿生の干渉が激しくてプライベートが守られなかったり、いつも夜中まで騒がしかったり、食事がおいしくなかったりというマイナス面もあります。こうした細かい情報は口コミで伝わることが多いので、できれば事前に直接訪問して実際にどんな生活をしているのか自分の目で確かめるのがいいでしょう。

 なお、昼間は部屋に学生がいないことが多いので、夕食時を狙って訪問するのもいいと思います。食事の時間帯は下宿のアジュマにとって一番忙しい時間帯ですが、実際の食事時間の雰囲気や、下宿生たちから生の声を聞くことも可能です。ただし、急な訪問は迷惑がかかるので、あくまでも事前に家主に許可を得てから出かけましょう。

その他

 最後に、下宿を見つけるタイミングですが、学期の終りや卒業シーズンには下宿を出て故郷に戻ったり、帰国する学生がいるので、空き部屋が多くなります。また、多くの下宿では、経営上、短期の語学留学生やワーキングホリデーで来ている外国人を受け入れるよりも、できるだけ長く住んでくれる4年間大学の学生を優先させたいと考えている場合も少なくありません。そのため頻繁に下宿先を替えるとあまりいい印象をもたれません。

 もし、学期の途中などで急にやむ終えず引っ越さなければならなくなった場合などには、すでに下宿している友達などに声をかけておき、空き部屋が出たらすぐに教えてもらうようにするのがいいでしょう。

 また、最近はホームページを持つ下宿も増えてきています。渡韓してすぐに下宿生活をスタートさせたい場合などには事前に日本から部屋を契約することも可能です。


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