韓国留学準備ガイド

　韓国での住まい探し

　韓国の宿泊施設には、ホテルをはじめ、ユースホステル、旅館、ゲストハウス、寮、下宿、コシウォン、ホームステイ、アパート、オフィステル、ビラ、個人住宅などがありますが、観光旅行とは違い、長短期の留学やワーキングホリデーの場合には下宿や寮、オフィステルなどを利用するケースが一般的です。

ワンルーム

　以前は、学生と言えば下宿か寄宿舎生活をする人が大半を占めていましたが、最近ではプライベートを重視した生活を好む学生が増えてきています。ひと口にワンルームといっても、そのスタイルは様々です。
　タイプによっても家賃に差が出てくるので予算と相談しながら自分にあったタイプの部屋を選びましょう。

オフィステル

　学生街でも『オフィステル』と呼ばれる（『オフィス』と『ホテル』の中間施設）いわゆる日本のワンルームマンションタイプの部屋が増えています。『オフィステル』の良い点は、ほとんどが立地条件の良いところに建っており、生活に必要な冷暖房や、冷蔵庫、洗濯機などが各部屋ごとに予め設置されているところが多いので、他の人に気兼ねなく気楽にプライベートな生活を満喫することができるという点です。また、ここ数年で建てられた物件も多いため、比較的施設が新しく清潔な物件が多いのも魅力です。大学の近くのオフィステルの場合、最近の家賃の相場は一ヶ月で60～80万ウォン、『チョンセ』の場合は3,000～4,000万ウォン程度ですが、中には家具が全くついていない物件もあるので、事前に確認するようにしましょう。

　なお、契約する際には不動産を通してするほうが安全ですが、直接部屋の大家と交渉することも可能です。『チョンセ』^※1で契約する場合には、登記謄本を取り寄せて担保の有無などを確認しないと、後々保証金が戻ってこなくなることもありますので、できるだけ不動産に詳しい人と一緒に行って契約する方が安心です。

※１　『チョンセ』とは: 入居する際に保証金としてまとまったお金を大家に預ければ、家賃である『ウォルセ』を払わなくてもよく、契約期間が終了し、家を出るときに最初に預けた全額返却してもらえる韓国独自の家賃形態の一つ。
大家は預かった保証金を別のところで運用できるメリットがある。ただし、入居物件が担保に入っていたり、入居途中で所有者が変更した場合などにトラブルになりやすく、保証金が戻ってこないケースなどもあるので契約の際には十分に書類を確認することが必要。

ヴィラ・アパート

　このほかのワンルームタイプの住宅には『ヴィラ（低層住宅）』や『アパート』（日本のマンションに相当）などがあります。高級住宅地にある『ヴィラ』や『アパート』でなければ、家賃は『オフィステル』と同様か少し高い程度です。また、駅から少し離れたところにある物件や、『オクトッパン』（屋根裏部屋）や半地下にある部屋などは格安で借りることができます。
　ただし、こうした建物は不法建築の場合が多く、雨漏りがしたり、お湯が出にくかったり、オンドルが故障するなどというトラブルが頻繁起こる可能性があります。契約の際にはこうした細かい点についても確認するようにしましょう。